御嵩町で長く親しまれてきた「みたけとんちゃん」は、町の歴史や暮らしとともに育まれてきた家庭の味です。
ホルモンと新鮮な野菜がこだわりの甘辛い味噌ダレと絶妙にマッチして、一度食べたらクセになります。

みたけとんちゃんのこだわり
希少大豆「中鉄砲」
「みたけとんちゃん」の基盤となるのが、御嵩町で栽培される希少大豆「中鉄砲」です。
中鉄砲は御嵩町美佐野と可児市内でのみ栽培される貴重な在来種で、2013年には農林水産省の産地指定銘柄にも登録されました。粒は一般的な大豆よりやや大きく、豆腐加工業者からも“味が良い”と高く評価されています。
味噌だれ「みたけ味噌」
中鉄砲と米のみを原料に、すべての工程を手作業で仕込む無添加味噌が「みたけ味噌」です。
学校給食にも採用されるほどやさしい味わいと安全性が特長で、「みたけとんちゃん」の味の決め手となる味噌だれに使用されています。
さらに、この味噌を使った「元祖みたけとんちゃん」レシピの開発も進められています。
鉄板焼き
御嵩町には亜炭鉱があり、明治から昭和後期にかけて多くの炭鉱労働者が訪れていました。
彼らは仕事道具のスコップを鉄板代わりにしてホルモンを焼いて食べていたといわれ、これが「みたけとんちゃん」の鉄板焼き文化の原点です。
現在も“鉄板で焼くスタイル”は、みたけとんちゃんの大切なこだわりとして受け継がれています。
みたけとんちゃんの歴史
御嵩町に根付く名物料理「みたけとんちゃん」。
その誕生の背景には、町の歴史と人々の暮らしが深く関わっています。
ここでは、そのルーツをわかりやすくご紹介します。
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01
宿場町として栄えた御嵩町と亜炭鉱の発展
御嵩町は、中山道御嶽宿として400年以上の歴史を持つ、落ち着いた宿場町です。
昭和期に入ると、町の大きな転機となったのが「亜炭鉱」の発展でした。エネルギー不足の時代、御嵩町では100か所以上の亜炭鉱が操業し、国内生産の4分の1を占めるほどの一大産地に成長。亜炭を名古屋方面へ運ぶためにトロッコ列車も敷設され、これが現在の名鉄広見線の原点となりました。 -
02
原点は炭鉱労働者が生んだ“スコップ焼き”
暗く厳しい坑道で働く炭鉱労働者たちは、手早くスタミナをつけるため、採掘に使う大きなスコップを鉄板代わりにして豚ホルモンを焼いて食べていました。
安価で栄養満点のホルモンに、タマネギ・ニラ・ニンニクを加えたこのワイルドな“スコップ焼き”こそが、現在の「みたけとんちゃん」の原型です。その後、御嵩駅前にはとんちゃん屋が並び、ドブロクと楽しむ名物料理として親しまれていきました。 -
03
家庭の味としての定着と、発展会の活動
とんちゃんはやがて家庭にも広まり、お母さんたちの工夫によって味付けが進化し、今では御嵩町のソウルフードとして定着しています。
この味を守り、さらに広めるために結成されたのが「みたけとんちゃん発展会」です。
毎月のイベントで振る舞いを行うなど、町おこしと名鉄広見線の活性化を目指し活動を続けています。